こんばんは。駆け出し理学療法士のあずき (@azucky824 )です。
突然ですが、年明けから職場が変わることになりました。今日はその理由やクリニックでの勤務の話。そして今後の話をさせてもらいたいなと思っています。
転職は子供のため
今回退職させて頂くことになった背景には、いやになったとか合わないとかそういうんじゃなくて、子供のための転職となりました。
障害児の親になった
僕が運営しているもうひとつのブログ「チチカジ」で書いていますが、今年の4月に生まれた子が先天的な障害をおっていたことが今回の引き金になっています。
気管支軟化症と、顔面麻痺があって、そのままでは呼吸がままならないので生後2ヶ月で「気管切開」という手術をしています。そのため、家族総出で医療的なケアをしていく必要が出てきました。
それもあって、川崎から実家のある千葉へ越してきたのですが、近くへ引っ越してきたとはいえども、1から10まで親にサポートしてもらうわけにはいかず、親として僕たち夫婦が背負わなくてはならないものはとても多いんですよね。
都内まで出てクリニックで夜遅くまで働いてしまうと、奥さんへの負担が凄まじいため、自宅の近くで働くことを決めたというわけです。
理学療法士として子供に関わると・・・
また、理学療法士として障害児と関わると、少しできることがあるんですよね。成長を促す方向へ訓練したりとか。
でも現在の僕の技術や、職場の環境ではなかなか子供のリハビリの知識がつきません。小児のリハビリについて学べるような職場に行ってみたいという気持ちも日増しに強くなってきます。
思ったより障害軽そう・・・?
あともう一つ、はじめ染色体異常も疑われ、検査で否定はされたものの、脳の障害については「あるかもしれない」「成長とともに出るかもしれない」という話を担当医からされていて、「首がすわるか」「嚥下できるか」「耳は聞こえるか」みたいなものをチェックしてきているんですが、今の所異常がないんですよ。
身体の大きさも一般的な子供と比べて大体1ヶ月遅れくらいでは推移しているので思っているより、覚悟していたより、障害が軽いんじゃないのって。
でもそうなると、気管切開の子がつけているチューブやらなにやらを元気だからこそ外してしまったり、引っこ抜いてしまったりするので、物理的に監視がある程度必要なわけで、それも僕が近くで働けば少し奥さんの負担が軽くなるかなという理由もあります。
新卒で整形外科のクリニックで勤務してみて
さて、理由の方はともかく。
僕たち理学療法士には卒業して働くにあたっていろいろな選択肢があります。
一般的には大きな病院に入って様々な疾患や年齢の患者さんを相手に、学んでいくのが王道ではあるのですが、僕はクリニックでの勤務を選んだわけです。
それは一つは給料面でのメリットが大きいから。2つめは一般的な病院とくらべて患者さんに触れられる数が圧倒的に多いから、というのもありました。
べらぼうに忙しい
入職して感じたのはまず「忙しさ」です。
早くから担当の患者さんをもたせて頂ける一方で、知識や技術がまったく追いつかず、痛みの原因にあたるまで時間がかかってしますことがはじめのうちは多かったです。
だから自主勉強したり、先輩に聞きに行ったり、カンファレンスに拙いながらもあげたり。
あとは単純に診察時間が長く、遅くまで患者さんがいることも。
ミーティングやカンファレンスや勉強会は業務後とか昼休みとかに実施することが多く、勤務時間通りにことが運ぶ日のほうが少なかったかもしれません。
短時間で結果を出す必要に迫られる
一般的な病院では患者さん一人に対して、一回のリハビリで大体1時間くらいかけることができますが、クリニックの場合は長くても40分。大体の方は20分でさばいていかねばなりません。
入院しているわけではないので、「治らない」となれば結構すぐ来てくれなくなります。
なので、短時間で問診・原因の推定・説明・治療→効果測定といった流れをこなす必要があります。
いまだに毎日、治療の介入だけで頭がクタクタになっています。
組織の運営としてはズサン
まぁもともとある程度の規模の会社で働いていた身からすると、法人の意思決定のプロセスとか決まりごととかはかなり適当だなーって印象を受けています。
院長がそのまま経営者なケースが、おそらくクリニックはほとんどそうだと思いますが、院長の暴走を誰も止められないなんてシーンを幾度となく目にしました。
ただ、その反面、結構やりたい企画をやらせてもらえたりだとか、書籍とかツールとかを買ってもらえたりだとか働く方としてのメリットもありました。
なんやかんやとても好きな職場環境だった
なんだかんだと理学療法士として2年にもみたないくらいしかいられなかった職場ですが、あまり辛いとか大変とか思わないうちに時間がたっていたように思います。
とても忙しかったけど、おかげで理学療法士としての基礎的な体力や思考力は少しついたように思うし、いろんな方の身体を触らせて頂いたため触診技術や、各種測定については同じ学校を卒業した同期と比べると雲泥の差まで上達しました。
新卒としてはリハビリの花形といわれる「回復期リハビリ」が人気になりがちですが、本当の意味で生活に密接に関われる整形外科・クリニックは非常にやりがいのある現場でした。
次は新たなステップを目指します。
次の職場については少し違った分野の勉強がしたいと思って「回復期病院」に転職することになっています。
歩けないようなところからスタートして家へ帰って行くところをお手伝いできることや、クリニックと違い理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった多職種がチームとして関わっていくことも僕には未経験なので不安半分期待半分といったところでしょうか。
大きな病院でチームでということもあり、子供の体調が悪くなった場合の急なおやすみにも対応頂けそう、ということと、今後飲み込みの練習もしなくてはならず、言語聴覚士さんに相談にのってもらいたいなと思っていることもあり、その病院にした経緯があります。
自分にも子供にもプラスになるようなキャリアが積めるよう、頑張っていきたいと思います。
それでは、あずき (@azucky824 )でしたー。