僕が会社員をやめた理由

三日目の更新になります。秋口の写真がいい感じで残っていたので貼って見ました。もうすっかり冬ですね。

本日は退社理由について語りたいなと思います。といっても、社会人経験丸2年くらいで終了してしまいましたが、辞めることにした流れとかそんなのも含めて、「語る」というよりは「吐き出す」ような感じになってしまうかもしれませんが。。。。

 

 

さて、前置きもそこそこに本題に入ります。もしかしたら数日に分けての投稿になるかもしれません。とにかくとにかくざっくりと始めましょう。大きくわけて理由は三つあります。

 

1、家をつくるということ

大学を順調に卒業し、今年の6月いっぱいまで建築業界(主に住宅)で営業職をしてました。もともとのきっかけは、インテリア・キッチン用品・庭づくりなどなど、個人単位で家庭単位でできる美的生産物がすきだったから。まぁようするに、自分の生活を拡張するような工夫のあるモノや、見てて楽しく使って快適なものが好きだというのが第一の理由です。それに付随して、「誰かの生活を変えてやる!」という若者特有(?)の欲望みたいなものもありました。

 

入社してみて思ったのは、建築業界は総じてブラックな社会だということ。つまるところ、僕らの仕事は、誰もが抱くであろうマイホームの夢とかいうものを、どれだけ現実をつきつけて、悪い言い方をすれば身分相応のものに妥協させるかということだったように思う。当然、クレームだって多いし100%思っているようにはできないので、理想と現実をすりあわせてやる作業にすごく時間を割かなければならない。それでいて、ほとんどのお客様は自分の理想なんて名ばかりの流行りの家を買って行く。

 

住環境って、流行り廃りで整えていいものだろうか?当然そんなわけはなく、ひとつづきのLDK・高い天井・広い部屋。とにかく広く地震に強く。それだと絶対に自分に合わない部分が出てくるはずだ。土地の形状も、周りの環境も、家族構成も、それぞれの性格だって違うんだ。人気の間取りだとか、そんなものあてにしてなんになるんだろう。自分の生活でしょ?って。なんでもっともっと時間をかけて、労力をかけてくれないのだろう。すぐ近道しちゃいたくなるのだろう。そこで踏みとどまって、家族とどういう生活をしてるのか・どういう生活をしていきたいのかたくさんたくさん、考えて欲しいんだ。

 

でも、僕は営業だからそんなまどろっこしいことできない。会社員にそんな余裕はない。騙すわけではないけど、丸め込んで行く感覚がずっと胸のモヤモヤで残って行く。契約まで持って行って、完成して引き渡す時に100%満足のお客さんはいなかった。どこか妥協して、諦めて、それでいて生活の想像もできていない人が多すぎた。…結局、僕はお客さんに失望してしまったんだろうな。



2、労働環境

働いていた当時の一日のスケジュールは、朝8時に出社して、掃除・朝礼・準備をして外回り。個人宅へ訪問して培養活動という新規顧客開拓。途中でプランニングなどの打ち合わせがあれば出席し、状況を伺う。夜の18時に帰社して上司に報告業務。その後19時からは明日以降のお客さんのための資料作成。気づけは22時とか23時になっているのが当たり前。拘束時間は実に14時間前後。休みは週に一日。祝日も一切関係ない。世にいう連休はその言葉の意味を理解できなくなるほど存在しなかった。去年の休みは実際56日だった。休みの届け出を出していても、途中でお客さんに呼び出されて訪問や作業をすることだってある。実質50日休めたかどうかもあやしい。そんな状態なので部屋は荒れ放題、ニキビは出るし、遊びにもいけない。


さらに、自分の自家用車が営業車になるのだが、ガソリン代以外はすべて自己負担。オイル交換・タイヤ交換などもそうだが、驚くことに保険代も自分持ちだった。通勤用ではなく、勤務用になるため保険料は当然たかくなるが、自分の負担として当たり前のように支払う。車だって一年間で走行距離が3万kmを超えた。当時はもう、そんなものだと割り切って働いていたけれど、今になって思うともうなにも考えられないくらい疲労していたのだと思う。

 

 

3、上司との付き合い

これは他の会社でも十分あり得るかもしれないし、「なんだそんなことか」とお叱りを受けるかもしれないけれど、自分の中ではやはり大きかったので挙げておきます。


うちの会社はかなり上下関係が激しく、古い会社のイメージそのままに、飲み会では上司に二次会・三次会は当たり前。乾杯したら上座から順にお酌をして周り、返杯をかならず飲み干して進む。先輩にとって後輩はおもちゃみたいなもので、やれ一発芸だ、やれ一気飲みだと、結局上の一部の人が楽しむための宴会しかやらない。「つまらなかったら裸になっとけ」みたいな流れが毎回だ。なにが楽しくてこんなことをしなきゃなんないんだろうと冷静になってしまう自分は会社員としては失格だったのかもしれない。


さらに直属の上司も変わった人で、彼の尊敬している他部署の先輩と飲みに行けとしつこく迫ってくる。「島耕作」全巻読めと命令する。それだけならいいかもしれないが、「言うことを聞かない」と椅子を蹴られる始末。正直に言えば、「理不尽だー!」とか「むかつく!」とかそんな感情はでてこなくて、もうわけが分からなかった。理解しようと頭を悩ませても全く意味が、意図が読み取れなかった。ただ間違いなく、将来「こうなりたい」とは思えなかったんだよ。



※結論

つまるところ、「合わない」というか、どこをどう頑張っても「合わせられない」と思った。そしてこの環境が当たり前だって、自分の後輩に胸をはって言えないよなって。就活生に「いいとこだから、一緒に働こうぜ」なんて言ったら詐欺だって。そう考えたらもうダメだった。続けるという選択肢は目の前には存在すらしていなかった。


まぁ。ほんとにざっくりと、ところどころどう見ても悪口みたくなってしまったけれど、これが僕のやめた大まかな理由です。事実と主観を分けて書くのって難しいんですね(汗)以後気をつけます。自分の中のマイナスな部分の話を書いたので、明日以降は明るい話題がかけると思います。

この記事を書いた人

azucky824

1987年生まれ ゆとり第一世代。実家は千葉で代々漁師の家系。
大学で上京し、住宅営業マンを経て現在は理学療法士を目指して専門学校生。
好きなものを語る場としてこのブログを管理・運営してます。