[αź]理学療法士日誌〜1年経過篇〜

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ども。あずき (@azucky824です。

早いもので、理学療法士として2018年の4月から働いて1年たってしまいました。

今日も定期記録として、現在の心境とか技術とか今後の話をまとめてみようと思います。

新人研修プログラムを終了した

理学療法士協会に入ると、新人研修プログラムというものがあります。

学会やら勉強会やらに出てポイントをもらうとクリアできるものなのですが、色々話を聞いていると少なくとも僕の知れる範囲では、半分くらいの人は3年以内に終わらないという・・・

改めてその案内を見てみると、全然大したことなくて、ただ行って話聞けばいいものばかりで、何でみんな終わらないんだろう・・・と首をかしげる感じ。

同期入職した子と一緒に計画を立て、4月から学会に出て9月にすべて取りきりました。

1年目は仕事になれなかったりしてみんな終わらないのだろうか?未だにちょっとわかりません。

ただ、これを受けたからと言って、別に技術があがるとか、特別知識がついたとかそんな感じは微塵もなく、かといって、職場や転職先で給料があがるとかそんなものもないので、あまり意味のあるものかというと微妙なところですね。

ただ、この通称新プロが終わらないと、「認定理学療法士」という専門分野登録ができないので1年目に終わらせないとデメリットが大きいように思います。

整形外科のクリニックに務めてみて

理学療法士はいろいろな就職先がありますが、大きく分けると病院・クリニック・老健(老人ホーム的なもの)の3つに分かれます。

細かくいえば、急性期とか回復期とか、整形外科か脳か呼吸とか色々ありますが、僕はその中でも「整形外科のクリニック」に就職しました。

なんでそこにしたかというと理由はいくつかあります。

  1. 給料が高い
  2. 患者さんを早期からたくさん見れる
  3. スポーツの子がみれる

あらためて、ここでそれぞれがどうだったか検証してみよう思います。

給料が高い

単刀直入に言えば、新人の給料としては良いと思います。僕の場合、新卒で26万ベースに色々手当が付く感じです。

大きな病院だと18〜23万程度が多いのでやはり破格かなと。

ただ、その一方で人数が少ないために雑務が多かったり、担当患者さんが多かったり、そもそも就業時間が長いので帰りが遅かったりします。それに加えて、熱心なところに務めたので、勉強会やら患者さんのレポートつくったりと結構いろんなところで自分の時間をぶっこんでいくことが求められます。

バイトみたく時間給で考えたら微妙かもしれません。

また、大きな系列の病院だと実力があれば新しく立ち上げる病院で管理職を任されたりといった出世が期待できますが、クリニックの場合、新しく系列のところができることはまずないので、上の人が辞めるでもしない限り出世はできません。つまり、給料の上げ幅があまりないというのが現実です。

患者さんを早期からたくさん見れる

これに関しては狙い通り、大病院に務めた専門学校の同期に比べ、かなり多くの患者さんを見させて頂いていると思います。

大体、入院施設のある病院の場合、担当患者さんは1日2〜3人から始まり、多くても10人くらい。それに比べ、僕の場合は17〜20人程度の方を1日にさばく感じになっています。

まぁその分、検討することととか勉強することとかが多いので、必ずしもメリットばかりというわけではありませんが、正直、患者さんの身体を触ることでしかわからないこともたくさんあるので、腕を磨きたいならクリニックはいい環境だと思います。

スポーツの子がみれる

この点については、かならずしもすべてのクリニックで実現するわけではありません。

僕の就職したところの場合、近くに高校や大学があり、野球・バスケット・バレーボール・ラグビー・アメフトの学生選手が多い環境にあることが大きな要因です。

ただ、競技特性による怪我が多いので、新人でしかもそのスポーツをやっていない人間がいきなり見ることは、まずできません。その疾患にもスポーツにもある程度知識を入れた上で、先輩方の補助として関わりながら治療に携わります。

新たなメリット

もともと僕は住宅営業だったこともあって、家の生活についてはとても関心がありますが、「家で暮らす」という点においては、こういったクリニックが最前線だと思っています。

・・・というのも、手術して退院するまでの過程よりも、ずっとずっと生活苦・生活のしにくさ・不便さに向き合わなければいけない現場だからです。

もちろん、手術後にそうなった人もいるだろうけど、それより圧倒的に、肩こりとか腰痛とかの人は多い。

「患者」と「健康な人」のハザマの人たちって山ほどいて、多分その人達が一番治療しなきゃいけない人たちなんだろうなって思うんですよね。

それに気づけたのはこの1年での収穫だったといえましょう。

患者さんとどう向き合うか

僕が働いていく中で、担当している方の数が多いのでさっさとリハビリを終了する方もいるし、ながーく来ている方もいらっしゃいます。

僕は、「リハビリ」とか「介護」というもののハードルをもっともっと下げたいと思っています。

僕たちクリニックの理学療法士は生活にかなり寄り添っています。ときには治療者として、時には目標に向かって二人三脚をするトレーナーのように、はたまた必要な知識を伝える教師としての役割もあります。

「治してもらう」から、「ともに頑張る関係」になるのが僕の理想で、特に肩こりとか腰痛とかなんて、姿勢やら負荷やら、生活そのものに問題があるケースがほとんどです。

そこを見返して、気づいて、改善するのは本人以外にはできないことです。

僕たちはそれができる限りスムーズにできるようにお手伝いするのが仕事でありたいと思っています。

ちょっとまだまとまっていない部分ではありますが、今後はこれをもっとすんなり伝えられうような関わり方をしていきたいなとは思っているのです。

あとがき

あっというまの1年でした。今年はうちのクリニックには新人がはいらなかったので、まだしばらくは最下層の新人として頑張っていきたいと思っています。

他の病院の若手とも話してみたいなーと思っているので、もしよければツイッターなりブログからなりでご連絡いただければ幸いです。

患者さんになりうる読者の皆様には、もっと気軽な感じで街の理学療法士にあってほしいなと思っています。

それでは今日はこのへんで。あずき (@azucky824でしたー。

この記事を書いた人

azucky824

1987年生まれ ゆとり第一世代。実家は千葉で代々漁師の家系。
大学で上京し、住宅営業マンを経て現在は理学療法士を目指して専門学校生。
好きなものを語る場としてこのブログを管理・運営してます。