おはようございます。一般社会人から理学療法士めざして夜間部の学校にかよっていました、あずき (@azucky824 )です。
先日、2月末にあった理学療法士の国家試験の結果が出まして、無事合格することができました。
このブログで、このような報告できることをとても嬉しく思います。
ここまで来るのには色んな出来事がありました。様々な障害や、人の悪意とか好意とかをとても感じる五年間でしたし、「正しく」「強い」人間でありたいと心の底から思った時間でもありました。
今日は少し長くなるかもしれませんが、お話をさせていただこうと思います。
このブログは理学療法士になるまでの軌跡
もともとこのブログを始めたのは、前職をやめて新しく手に職をつけるために理学療法士を目指したことが発端でした。
良いことも悪いことも、色々ありましたが、今見返すと「書いてて良かったなぁ」と思う記事もたくさんあります。
ブログを書いた副産物として、Web関連の知識とスキルが少しついたのは大きな良い誤算で、知人・友人の独立や開店に際して、簡単なものだけどホームページを作ったりも出来て、場合によってはそれで収入があったりもしました。
学生やってる間は金欠になりがちだったので、自分のやってきたことが自分を支えてくれる、というのは心強かったです。
今後も「あずきろく」は続けようと思います。
当初は理学療法士になったら辞めようと思ってましたが、思った以上に読んでくださっている方がいて、ありがたいことに「頑張ってください!」とかって応援してくださってたんですよね。
なので、今後の当ブログは「理学療法士が書く」という前提のもと、健康関連の話をたくさんできる場所にしたいと考えています。
新人理学療法士の成長を見守って頂ければと思います。
学生支援をやります!
合格してたらやりたかったことがあります。
理学療法士の学生は、実習での立場が弱く、そのうえ学校選びに失敗するととても悲惨なことになります (経験談)。
なので、基礎的な知識や技術を丁寧に、わかりやすくまとめていくことと、特に学校が底辺すぎて苦労している学生さん向けに悩みを聞いたりする役割を担えたらと思っています。
まだまだ仕事が始まったばかりでバタバタしているのですが、今月中には見切り発車でも、とりあえず始めてみようと思っています。
もちろん、Twitter経由での連絡は現在でも随時受けますので、何かあれば遠慮無くご連絡ください。
学校選びは完全に間違った
このブログでは度々書いていますが、ぼくの通っていた学校は、本当にまぁひどくてですね。
授業もグダグダだし、実習で成績表を白紙で返されたにも関わらず「おまえが悪い」と一蹴されたりむしろ逆に貶められたりと、ろくな事がありませんでした。
結局国家試験の合格率も、受験者の全体が81%に対して、うちの学校は60%台と凄まじい開きを感じます。
指導される技術レベルも低く、実習先で他の学校の生徒と比較されると恥ずかしくて死ねるレベル。
学校選びは本当に重要です。本当に。
実習は制度の未成熟さを感じた
実習は期間が色々ありますが、メインは8週間にわたる臨床実習です。
最終学年ではそれを2回行くのですが、僕は最後の実習で落とされているので、留年してトータル4回、合計で8カ月間もやってきました。
やってみて分かったことは、実習に対して明確で客観的な基準を持って実習生をみてくれているところと、そうでないところがあって、勉強がどうとか対人スキルがどうとかというよりも、その指導者に気に入られるかどうかという点が優先されてしまうことも多々ある、ということです。
また、学生の時に学ぶ検査・評価手技をかなり曖昧にしている理学療法士はたくさんいて、とくに動作分析や姿勢分析といった、数値ではかれないものは、学生を指導できるレベルの人は少ないんじゃないかと感じました。
また、そんな状況なので行った施設によって、評価は真逆になるほど違いますし、学べる内容も充実度もぜんぜん違いました。なので、自分の身努力とかより運の要素がものすごく大きいのだと思います。
その辺の開きはどうしても出てきてしまうところではありますが、そこを埋めるのが学校の役割なのかなと。僕の場合は学校にも恵まれなくて、どこからも救われない、という状況が発生していました。
もちろん、実習に落ちた時に理由を明確にされなかった以上、僕自身が自分に根付く問題に気づいていないこともあると思います。そのへんは、これから理学療法士としてキャリアを積みながら自分で検証していきたいと思っています。
免許をとったらそこからが始まりだ。
さて長々と書いてきましたが、ちょうど昨日免許の申請をしてきました。
でも、正直理学療法士という職業にはかなり問題をはらんでいるなーと思ってます。
ここの技術レベルにはとても差があるのに、診療報酬制度では誰がやっても同じ金額しかもらえません。患者さんが治ろうが、治らなかろうが、そこは収入には関係ありません。
また、医療業界は一般社会とはちがって1年目からいきなり「先生」と呼ばれることになる (その呼び方を嫌がる人もいますが)ので、若手でも調子に乗っているというか、実習生にマウントをとってくる人もいます。
ひとりじゃ何も変えられないとよく言いますが、自分が問題あると思っていることには真摯に取り組んでいきたいと思っています。
ここから僕の人生の第二幕とも言うべき日々が始まります。
ここまで色々有りましたが、免許をとってから、どんな人間になるのか・どんな理学療法士になるのか、そっちの方が大事だと思っています。
なにげにもう来週の月曜日からは、僕が担当するわけではありませんが、実習生が勤め先の病院に来ます。
指導者じゃないからと距離を置くのではなく、受け入れ先の一人として勉強に身を置きやすい環境をつくってあげるのが使命だと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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