[αź]夜間部学生は気をつけたい「正しいプライドの持ち方」

どうも。大学卒業後社会人を経験し、現在は夜間部で理学療法士の学校へ通っています、あずき (@azucky824です。

理学療法士になるためには複数の実習があるのですが、今まさにその実習のまっただ中。2ヶ月ある期間もようやく折り返し地点となりました。

そんな状態ですが、すでにクラスメイトの数名は実習を途中でリタイアしています。その理由は「バイザー(実習指導者)と関係が上手くいかなかった・相性が悪かった」「患者さんに拒否されてしまってレポートが書けなかった。」といったものが、今回に限らず毎年多いようです。

そういうものに対して、業界全般では「夜間部は学力があるけど変にプライドが高くて扱いにくい・接しにくい」と言われているそうです。

「変なプライド」…確かに若い子たちと比べたら、社会人経験があることによって、自分の能力に自信がついていたり、自分なりの流儀みたいなものがあるのはなんとなくわかります。ですが、やっぱりなんか違うなぁと違和感を感じるんですよ僕は。ちょっと今日は夜間部学生の課題となっている「正しいプライドの持ち方」を考えてみたいと思います。

そもそもプライドってなんだろう?

「プライド」という言葉を日本語訳にすると、実に色々な単語がでてきます。たとえば「誇り」「自尊心」「自負心」それぞれ辞書だと微妙に意味が違っているようですね。

gooの国語辞典だとこんな風に説明されています。

誇り

誇ること。名誉に感じること。また、その心。

自尊心

自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。

自負心

自分の才能や仕事について自信を持ち、誇りに思う心。

どの意味で取るのか、っていうのは人それぞれ違うのだと思いますが、ここで厄介なのは「自尊心」の中の「他からの干渉を排除する態度」って所ですよね。

プロ意識=プライドでありたい

僕は、プライドについては「プロ意識」でありたいと考えています。

プライドは決して誰かを否定するものではなく、ましてや攻撃するものではなく、自分の信念とか考え方とかを自分以外の誰かに提供するというものであって欲しいんです。

僕は前職が住宅営業でしたから、素人さんが探すよりもずっと条件のいい土地をさがすよう心がけたし、家の間取りに関しては、夢を壊すようなことになっても永く愛してもらえるようなものを提案しつづけてきたつもりです。

他の会社のどの営業マンよりも丁寧に、相談してくれたお客さんの生活によりそうように、考えぬいてきたつもりです。

「俺はあんた達より家のことがわかってるんだぞ」っていうふうにはならないように、相手の希望に対してプラスαを提供できるように、僕はそういうのがプライドだと考えています。

そのプライドは誰かを幸せにするのかな?

今持っているプライドは他人からみて「変なプライド」なのかどうか、その判断基準は「誰かを幸せにするプライドか」って視点で解決できると思うんです。

自分の方が優れているから、自分の方が正しいから、そんな理由でたとえ自分と考え方が合わない人であっても傷つけていい理由にはなりません。蔑んでいい理由にはなりません。

自分のやり方があるなら、自分の正しさがあるなら、それで誰も傷つけずに幸せにできるのか考えて欲しいと思うんです。

「自分たち」との違いを認めよう

夜間部で出会った人の中には、にわかには信じられませんが「患者さんのことでバイザーと喧嘩した。俺の方が正しかったから留年したのも納得してる」って真剣な顔で言っている人もいるんです。僕には意味がわかりません。

業界が違えば、習慣も考え方も違います。一般的な客商売をしていた人からしたら医療業界はちょっと特殊で、「治してあげる側・もらう側」って図式が強いところも多いです。敬語じゃなくて砕けた言葉づかいで接している職員も多いです。

それが別に悪いわけじゃない。悪いわけじゃないけれど、やっぱり他の業界からじゃ考えられ無い違和感であることは間違いないと僕も思います。

でもビジネスライクな関係じゃなくて、医療ってその人の生活自体にかなり踏み込むことも多いから、より密接な関係を作ることが良い場合だってたくさんあると思うんです。

「自分たち」がやってきたことが100%正しいこと、それ以外は間違っている、なんて了見の狭いことはやめて欲しいと思うんです。社会人経験は、「そういう世界もある」程度でとどめておけばいくらでも活かせる道はあると思うんです。

本当に、接しているともったいないなーって思う人が多くて、ちょっとの考え方の違いで「変なプライド」「プロ意識」の違いが出てきてしまうのかもしれません。

あとがき

クラスメイトですでに実習リタイアしてしまった方は卒業するのを諦めてしまったようですが、本当にささいなボタンの掛け違いみたいなもので4年間かかった時間と費用が水の泡になってしまいます。

夜間部の学生さんはくれぐれも気をつけて欲しいと強く願ってやみません。僕自信もなにかにとらわれすぎずに一生懸命やっていきたいと思います。

それではこのへんで!あずき (@azucky824でしたー。

この記事を書いた人

azucky824

1987年生まれ ゆとり第一世代。実家は千葉で代々漁師の家系。
大学で上京し、住宅営業マンを経て現在は理学療法士を目指して専門学校生。
好きなものを語る場としてこのブログを管理・運営してます。