どうも。理学療法士のあずき (@azucky824 )です。
先週から新企画として始めました、毎週1つずつワークアウトをご紹介・解説する「ウィークリーワークアウト」。
今月のテーマ「股関節」の第二弾です。
それでは早速いってみましょう!
今週のワークアウトは「クラムシェル」!
さて、今週チョイスした種目は筋トレの「クラムシェルトレーニング」です。日本語に直訳すると「二枚貝トレーニング」といって、その名の通り、貝がパカパカ開いているような動きのトレーニングとなります。
基本の手順
△まずは横向きに寝て、おおよそでいいので、股関節を45°・膝関節を90°に曲げて楽な姿勢を取りましょう。
△お尻が後ろに倒れない(体がねじれない)ように注意しながら、上になっている膝を天井へと開きます。このときに、できるかぎり足首から下は、もう一方の足と離れないようにしましょう。
これを今回は片側あたり15〜20回、2〜3セットを目指しましょう。
どこに効くの?どんな効果があるの?
狙っている筋肉としては、中殿筋と梨状筋がメインです。なので効果をしては以下のものが期待出来ます。
バランス改善
中殿筋は機能低下すると、トレンデレンブルグ徴候といって、骨盤が左右へ揺れながら(落ちながら)の歩行パターンとなることがよく言われます。これは、歩行中に降り出した足側に骨盤が倒れてしまう、つまり支え足側で骨盤をキープできていないという現象です。
片足立ちのバランスがわかりやすい例ですが、足を上げたがわにバランスを崩す方は中殿筋の筋力低下を疑ってもいいかもしれません。骨盤がしっかり水平に保てることで、歩行中のバランスの改善が見込めます。
ヒップアップ
ヒップアップを図る上で絶対に避けては通れないのが大殿筋ですが、中殿筋は大殿筋と重なっている部分があるため、中殿筋の機能不全は大殿筋へも影響を与えます。
また、もうひとつ狙っている筋である梨状筋は、股関節のインナーマッスルのであり、これがしっかり働くことで、大殿筋・中殿筋といったアウターマッスルの働きが良くなります。
つまり、ヒップアップ効果の高い大殿筋を間接的に刺激することができます。
坐骨神経痛へのアプローチ
坐骨神経痛といえば、割合有名な病気(傷害)ですね。坐骨神経痛のひとつに梨状筋症候群というものがあります。
坐骨神経はひとによりますが、梨状筋の間を通る繊維をもっている人がいるようなのですが、その場合、ストレッチ・マッサージなどと組み合わせてよく動かすことも重要になってきます。
さぁ、今週もチャレンジだ!
というわけで、No2は股関節の外側を鍛えるトレーニングとなりました。前回のヒップリフトともそうでしたが、かなり基本的で我々理学療法士がよく指導するトレーニングのひとつです。
定番や鉄板となっているものには、やはり理由があって、シンプルなのに効果が高いし、代償動作も出にくい、とても良いトレーニングだと考えています。
ぜひ今回も、やってみたらTwitterなどでご連絡いただければうれしいです。それでは!あずき (@azucky824 )でしたー。