どうも。昨日まで原因不明の腹痛からの胃腸炎に悶えていたあずき (@azucky824 )です。
そんなお腹の弱い僕ですが、その痛みで学生時代を思い出しました。大きな大会になると、便意の無い腹痛に襲われていたメンタルの弱い僕を思い出しました。僕は学生時代、高校から大学までみっちりと「弓道」をしていました。
おりしも、その大きな大会が今週末にまた開催されるので、そのご紹介をしようと思います。
大会概要はこちら。
6月21日土曜日
第44回全関東学生弓道選手権大会 団体予選 決勝トーナメント
6月22日日曜日
第44回全関東学生弓道選手権大会 団体・個人決勝 OB対抗戦
時間などは調べても載っていませんでした。大体9時頃からは始まっていた記憶があります。終わりは17時ごろだったかなー。その辺曖昧ですが午前中に行けば間違いないでしょう。
「弓道」って馴染みないよね。
おそらく僕のブログを読んでくださっている方の8割くらいの方は「弓道」ってなんなのか知らないなんて方が多いんじゃないかなー。
よく弓道のイメージで言われるのが「すごい集中力が必要」だとか「姿勢が良さそう」なんてことかなと思います。「武道として」はそんなイメージでもあながち間違いはないですが、「競技として」のイメージがあんまりないのかな?と感じます。
簡単にいえば、「28m先の的にあてる」だけなんだけれど、その的中をだすためにどのくらい精度高く自分の身体を動かせるか、という静かな戦いでもあります。実際、そのときに探った身体の深い感覚は今トレーナーとして働く僕の大事な原点にもなっています。
なかなか馴染みが無いですが、それでも僕はぜひ一度試合を見ていただきたいなーと思っています。
大学の関東大会は「日本武道館」!!
あまり知られていないことですが、大学弓道の関東大会はアーティストが憧れる「日本武道館」で行われます。アリーナ部分に的が用意されて、いつもの武道館のイメージとは違う、完全な異空間になっています。
観客も結構多くて、大体は各地から集まってきた出場校の応援なのですが、中には外人さんとか一般の観客なんかもいます。下から見上げると眩しい光とびっちりの人にかなりビビった記憶がありますね。
試合はこんな感じ
さて、実際に試合はどんな感じなのか?という所ですが、この大学の関東大会は他の大会とくらべて異質で、かなり騒がしいなかでの試合となっています。まずは御覧ください。
このコメント欄はかなり荒れていますが、静かな弓道しか知らない方からすると結構受け入れがたい雰囲気かもしれないですね。
ただ、経験者からすると、一般のスポーツ競技と同じで、周りがどれだけうるさくても静かでも、本当に集中したらそんなもん関係ないように思います。逆に、そんなことでいつもの状態に持って行けなければ勝つことなんてできないんじゃないかなー。
あと着付けとか体配(たいはい:弓を引くまでの動作)が汚いとおっしゃる方もいますが、それは大学弓道に限った話ではなく、年配の方々にも汚い着付けで礼儀の無い人もいるもの。電車とかのマナーと一緒だと思う。個人的には綺麗に引けて的に当たる分だけ学生の方がいいなと思います。
ちなみに普段の試合はこんな感じです↓
結局、「矢声(やごえ)」と呼ばれる応援や返事ができるのがこの大会と各校の道場で行われるリーグ戦だけなんです。こういう厳かな感じもいい!ちなみに高校弓道はこういう静かーなところで試合します。
いろいろな意見がありますが、個人的にはこの騒がしい雰囲気も結構好きでしたね。なんか普通のスポーツみたいな感じでした。でもこれが決勝戦ともなるとガラっとまた空気が変わります。ぜひ御覧ください。
ね。静かでしょ?誰もが固唾を呑んで見守る姿、これはやはり素晴らしいです。
関東大会はすでに全国レベル
実は関東、なかでも東京の学校(都学と呼ばれています)のレベルは非常に高く、毎年の全国大会優勝争いに必ず関わってくるほど。身近でこれだけのレベルの試合を見ることができるのはなかなかありません。
個人のレベルも当然高くて、弓道経験者なら思わず保存してしまうような選手の動画がたくさんあります。
こちらは僕がまだ現役時代にYouTubeに上がっていた個人の動画をまとめた再生リストになっています。本当に上手な方が多いですね。実は僕自身もこちらに取り上げてもらっていて、当時はすごく嬉しかったなーと鮮明に覚えています。
弓道を経験したことのある方は、学生弓道という偏見なしで技術レベルやらその場の雰囲気やらを是非感じていただきたいし、全く弓道なんて知らないよという方にもぜひ見てこの空気を味わって欲しいなと思います。
おまけ
この大会にはOB戦というものもあって、学生には伝説と化しているOBさんがいらっしゃいます。こちらの動画を御覧ください。
すっごいユラユラしている年配の方。これでちゃんと弓が引けているのだからすごいなと思います。「企図振戦」という症状なのかなーと今になって思うのですが、こういう状態でも弓を引きたい!と思うその心意気にちょっとだけ心うたれます。
僕がまだ現役だった時、一度だけこの方が的にあてたことがあって。そのときは会場中から拍手喝采、そして僕は思わずスタンディングオベーションしてしまうくらい衝撃をうけました。こういう大人の戦いもいいものですよ。暇があったらぜひ見てみるのをおすすめします。
【まとめ】現役生にエールを!
学生時代は本当に心踊る試合でした。今でも自分たちの試合動画を手元に残していて、すごく落ち込んだ時とかに見かえすこともあります。
学生弓道って、年配の弓道をやられている方からすごく冷たく扱われることが多いのですが、そういう方が想像している何万倍も彼らは日々努力しています。自分自身の学生時代を思い返しても、泣いたり吐いたりしていた人もいたし、ものすごく真剣に戦っていました。
少なくとも上手な大学、上位に勝ち進むところはみんなそういう日々を経て立っている人間ばかりです。
最近誰かの一生懸命でひたむきな姿を見ていますか?もし見ていないというならぜひ今週末は日本武道館へ足を運んでみてください。僕は仕事が入っているので行けませんが、後輩達も優勝を目指して頑張っています。
弓道の美しさ、面白さなんてものをちょっとでも味わっていただければなと思います。それではまたあずき (@azucky824 )でした!!