[αź]【臨床実習】あずき、ついにレポートが終わる。

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こんばんは。理学療法士の専門学校へ通い、現在臨床実習真っ最中のあずき (@azucky824です。

寒い日が続きますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

僕の方はといえば、2ヶ月続く臨床実習も佳境に入り、ようやくレポートも完成。あとは実習の最終日に感想文を提出するだけ、という状態になりました。さすがに実習も留年して4回目ともなると慣れたものです。

今日は実習を4回やってきて感じたことを少し見切り発車的な感じもありますが、書いてみようと思います。

実習生を落とすことに何の意味もない。

本来は最終学年で2回行く、臨床実習。2ヶ月もの間、全然見知らぬ土地で一人で頑張らなくてはなりません。

僕の場合は昨年、その二回目の方の実習を、それも後半になって途中で辞めさせられる事態になり、今年もまた2回。合計で4回臨床実習をうけていることになります。

結局4回行って分かったことは、バイザー(実習指導者)が「実習生を落とす事にはなんの意味もない」ということです。

…というのも、どんなにそのバイザーから見て適性を感じなくて不合格にしたとしても、本人がやる気ならまた次の年も留年して実習に行けるわけで。それで再度行って、他の施設・他のバイザーが見たらまた評価は変わるだろうし、僕が今回行った実習先はとても優しい、というか緩い雰囲気のあるところで、一緒に来ている他校の実習生がレポート完成しなくて実習期間が終了したにも関わらず、合格で帰っていったって場面もありました。

つまり、ゆるいところにあたれば、その実習生は無事に理学療法士として社会に出て来るわけです。

こんな奴が医療従事者になるなんて信じられない!とかってバイザーが思っても、ただその時期が遅れるだけ。

というか、僕の私見ではその適性については、そもそもバイザーの判断する所じゃないと思うんですよね。知識も技術も学校が責任をもつことだろうし、特に知識は国家試験で判断すればいいこと。技術だって、どんなに練習していっても現場で使えるものと使えないものがあります。それは多分どの業界だって一緒だと思うんです。

じゃあバイザーは何をするのかって話ですが、そりゃ「指導」でしょうよと。臨床実習に4回行って、良かったと思うことは、たくさんの患者さんとその治療者を間近で見られたことです。就職してしまうと、ある程度その勤め先の知識に偏ります。僕の場合は整形外科のクリニックに内定を頂いているので、おそらく片麻痺の患者さんには接する機会は少ないでしょう。

そういう、幅広い知識が必要なんだなってことと、やはり人によって治療の仕方も違ってくるし考え方も異なります。そいういった現場でしかわからないことを学べたのは大きかったと思います。

それでその肌に触れて感じた学びを、どういう風に解釈するのか、っていう通訳になるべきなのがバイザーであり、現役生にとっては初めて社会に触れる窓口でもあるんです。

優しく接するように!とはいいませんが、合格不合格って世界から隔離した所で学生には過ごして欲しいなと思うし、バイザーは思い上がらないでしっかりと指導をして欲しいなと思っています(何様w)。

僕はどうやら好き嫌いされるらしい

次に感じた、というか改めて分かったことは、僕はどうやら好き嫌いされるらしい、ということ。

昨年の最後の実習では「これはさすがに嫌がらせじゃないの?」と感じる場面も多く、学校で初めて成績表を白紙で返されるなんて凄い事態になり、「おまえのことなんて評価したくもない」という強い嫌悪の意思を感じる結果となりましたが、今回はレポート書くだけで「頭いい」だの「優秀」だの言われたり、患者さん向けのトレーニング資料を作っただけで「患者さんに一生懸命でいいね!」と言われることもあり、本当に人によって好かれたり、嫌われたりあるなと感じます。

昨年の留年から大体1年たってからの実習だったわけですが、知識的に少しは増強してきたつもりですが、レポートの書き方・患者さんへの姿勢や接し方については変えていませんし、正直留年して奨学金が受けられなくなったことでバイトばっかりで変えられるほどの余裕がないまま今に至っています。

なので、同じことをやっていてもここまで受け取り方が違うのか、と本当に本当に驚いていますし、昨年不合格にされたバイザーの先生方には恨み言のひとつもいいたくなるような状況です。

僕は結構理屈っぽいところがあって、分析→検討→検証がわりと好きな方だと自覚はしていますし、合わない人からすると凄く嫌な奴だろうなという認識はあります。

ただ、こと理学療法については、きちんとした文献に基づく知識をもって、妄想にならずに数字に裏付けされた研究データを元に判断するべき世界だと思いますし、文系の理学療法士が異常に多いことがむしろもっと問題視されてもいいのに、と率直に感じます。

学生が利用できるツールやデータが圧倒的に不足している

今回レポートが書き上がったわけですが、毎度毎度思うことは、学生がレポートを書く意義っていうのは、測定したデータをどう解釈して患者さんの問題点と治療を考えられるかっていう1点に尽きると思ってて、そのために使えるツールがネット検索で引っかかるものについてはすこぶる少ない、というはほとんどないということです。

学生向けに書かれたブログ記事は結構あるんですけど、僕からすれば圧倒的に胡散臭い。

「それどこの文献の話なの?」っていうトンデモ理論も凄く多くって、私見ばかりの記事が異常に多い。そういう記事には情報元が書いていないので、レポートにはクソの役にもたちません。

姿勢や動作を端的に表すにはよくスティックピクチャーって棒人間を書いて表すことが多いんですが、その雛形となるデータはなんと1件も見つからない。

最新の文献はどこも有料だし(しかも結構高い)、役に立ちそうな英語の文献は有用ならそれを訳して考察しているブログなんかあってもいいものなのに、そういうのも無い。

理学療法士が、自分の後進となる学生に「自分の時より苦労しないように」って提供してくれる情報はすっごく少ないと感じざるをえません。

というか、理学療法士界には「寝ないことが頑張ることだ」とか「苦労することがいいことだ」っていう不毛な感覚が蔓延しているように感じています。

歩行分析がきちんと出来ている人は少ないのでは?

僕も含めほとんどの学生が苦手だと思う「歩行分析」。これは同時に色んな所を見て・考えて・感じなくてはならないので結構大変です。

なので結構色んな理学療法士さんに相談するんですけど、返ってくる答えは凄く曖昧なものが多いんですよね。

そもそも、歩行分析って手法が確立されているとはいい難くて、ペリーの歩行分析ってバイブルみたいなのがあって、そこを元にして「観察による歩行分析」とか有名な本はいくつかあるんですけど、これが小難しい本なんですよね。

もっとわかりやすくなりそうなもんだけどな?って思いと、歩行分析のツールってもっと簡単に手に入るレベルであってもいいのにって感じます。

思考のプロセスってきちんと自分の中でフローチャートみたいにできれば、それをプログラムにしてパソコンにやらせることも可能だと思ってて、そこまで誰も落とし込めていないだけなんじゃないか?って正直感じてしまいます。

理学療法士のPC力は圧倒的に遅れている

それと実習を通じて色んな理学療法士さんと接してきましたが、パソコン能力の高い人には一人も出会えませんでした。

タイピングの速さしかり、Excelの使い方(特に関数)しかり、WordやPowerPointなどでの資料作成スキルの低さ、ポスターや患者さんに渡す家でやってほしいトレーニング資料などへの圧倒的なセンスの無さ。

本当にこれで読みやすい、わかりやすいと思っているんだろうか?と感じることは度々ありましたし、僕が担当の患者さんに渡した資料のデータをよこせと言ってくる場合もありました。

病院のブログの「みんなで遊んできました!」みたいな誰が読むかのか不明なスタッフの日常という5−6行程度の記事を3時間くらいかけて更新している人もいましたし、業務の簡略化・効率化についてはまだまだ伸びしろはありそうだなと感じています。

僕の今後の使命

実習を経験して、業界的にまだまだ洗練されてくるべき世界だなと強く感じています。それは理学療法士の世界というよりは、健康関連すべてについて似たようなものかなと。

以前記事にもしましたが、僕は今後学生向けの支援をどんどんやっていきたいなと思っています。

「レポートを書くこと」に時間ばっかり取られているのはとても勿体無いとおもうんですよ。レポートを完成させることが目的なのではなくって、レポートを通じて、目の前の患者さんに適切な評価・治療が出来るよう、考え、たどり着くことが大事なのだと思うのです。

実習はパソコン能力で効率化できるし、その能力はゆくゆくは業務の効率化につながり、めぐりめぐって患者さんひとりひとりに考えを巡らす時間を捻出することにもつながるわけです。

そのためにツールやデータや読むべき文献を選んだり、英語から日本語訳にしてみたり、トレーニング指導のための写真や動画がフリーで使えたり、そういったものを目指したいんですよね。

その一方で、姿勢や歩行についての分析はもっとパターン化・簡略化できると思うし、そうしないといつまでたっても学生は出来るようにならないし、苦手なままだと思うんです。僕自身も見れるようにならなくてはいけないですし、適当にネットで声をかけて100人切りをしていく勢いで色んな方の姿勢・歩行を分析させて頂きたいなと思うんです。

そして、その結果、若い理学療法士の力をどんどん底上げしていって、勉強しないし文献も否定するような理学療法士・エセパーソナルトレーナーをこの世から一掃してやりたいと思ってますし、それが僕を落としたバイザーの先生方に対するささやかな復讐になればと、ひそかに情熱を燃やしています。

なんだか長く、また感情的な文章になってしまいましたが、ひとまず、現在進行形の実習について、最後まで一生懸命頑張ってこようと思います。それでは、あずき (@azucky824でしたー。

この記事を書いた人

azucky824

1987年生まれ ゆとり第一世代。実家は千葉で代々漁師の家系。
大学で上京し、住宅営業マンを経て現在は理学療法士を目指して専門学校生。
好きなものを語る場としてこのブログを管理・運営してます。