photo credit: Spring in Fukushima 福島県 via photopin (license)
ども。あずき (@azucky824 )です。
僕は実家が千葉県なのですが、父方の実家が福島県にありまして、先日法事があったので10年振りくらいに、それこそ震災後初めて行ってきたんですよ。
父の実家は相馬市というところで、津波被害・原発被害を受けた地域のお隣くらいに位置しています。
今日はちょっとそのあたりの話しをしてみたいと思うんです。
震災で途切れた電車は未だに途上だった
△急な法事で交通機関どうしようか考えました。ためしに経路検索をすると、電車の駅はあったはずなのに仙台周りで、代行バスを利用するように出てきます。
ホテルを取るついでに聞いてみると、今まで通っていた路線が原発事故を機に途中までの運行になっているのだそう。
時間も結構かかると言うことで、今回は兄弟と一緒に車で向かうことにしました。
高速道路は無人区間を通ります
高速道路は常磐道を使いました。この常磐道、実は途中で放射線量の高い「避難区域」を通ります。
△こんなかんじで、注意喚起されています。
△開通した当初はかなり批判が相次いだような事を向こうの人からも聞きました。
実際に通ってみると、道路の途中に放射線量の表示があり、たしかに避難区域は他よりも10倍ほど高い数値を表示していました。
避難区域は無人の町ではありますが、除染作業に従事している方々の姿は見かけました。
△こういった話しもテレビやネットで度々目にしますが、僕たちが車からながめる限りは、動物が姿を現すようなことはありませんでした。
ただ、一方で植物の方は伸び放題で、「荒れてるなー」という印象はありました。人がいなくなるとここまで変わるのか…とも思いましたし、正直に言って「不気味」という言葉がしっくりくる、そんな風に兄弟と話しました。
地元の人はどうなのか
で、実際に親戚含め地元の人と接してみると、避難区域については「あの辺はちょっと怖いよねー」と話していました。
無人な空間ということもあるし、治安維持という面でも不安があるとのことでした。やはり空き巣狙っての犯罪もあるんだそうです。ただ、警察のパトロールはかなり頻繁に行ってくれているらしく、そういった意味では、だれかの努力で成り立っているのかと感じました。
一方で、親戚の中にも放射能怖いからと他県に移り住んだ人もいて、子供の転校だとか故郷を棄てる決断をした、と苦々しい顔で話してくれる人もいました。
農家をやっている人からは、福島のお米や野菜はかなり厳しく放射線量検査をしているので、もしかすると日本で1番安全な農作物かもしれないくらいぞ!と話を聞きました。
色んな人の思惑と葛藤に触れた。
福島に入るということで、色んな考えがあるんだろうなあと想定して行きましたが、やはり、というかその人の立場が変われば考えていることも感じていることも違って、これは一筋縄ではいかない問題なんだなーとあらためて思い知りました。
ただ、地元に残っている人達はみなさん何かに一生懸命でした。農家も漁師も観光産業の方々も。
少なくとも、僕は彼らの邪魔はしたくないなと強く思いました。風評被害とか放射能への過剰反応とか、もちろん学術的な研究は進めるべきだし、批判的な人もいるだろうし、難しい問題だとは思うけれど。
まぁとにかく、実際に目で見るということで自分なりに得るものはあったように思うんです。皆さんにもなにか機会があれば行ってみてほしいと感じました。
それでは!あずき (@azucky824 )でしたー。