こんにちは。2児の父やってます、あずき (@azucky824 )です。
僕はパパ業の記録として「チチカジ」というブログも運営していて、顔出しまではしていないものの、後ろ姿や横顔の写真は使って更新しています。
顔出しについては一度考えたことがあって、記事にしたことがあります。
ネットそのものがアンダーグラウンドって認識の世代ではあるので、子供の情報をさらけ出すようなことは今でもあまり気乗りしません。
そんな背景があって、今回ウィルス対策ソフトでおなじみの「アバスト」さんが主催のパパママが知っておきたいSNSとの付き合い方に関する勉強会に参加させていただき、大変勉強になったのでこの場で情報共有しておきたいと思います。
シェアレンティングという考え方
まず、みなさん「シェレンティング」という言葉を知っていますか?
僕も全く知らなかった言葉だったのですが、比較的新しい言葉で検索してもまだwikipediaにすら載っていません。どんな意味かというと・・・
コリンズ・ディクショナリーによると、シェアレンティングとは「自分の子供のニュースや画像などを習慣的にソーシャルメディアで共有する行い」を指します。
シェアレンティング:子供をソーシャルメディアに載せるリスク-こころの探検
・・・ということです。このシェアレンティング、実は世界的に問題視されつつあって。というのも、親がシェアした写真などを子供が嫌がって消してくれと言われることが出てきたというもの。
中には訴訟まで発展したケースもあるのだとか。(詳細な記事は少なくとも日本語では見つからなかった。)
日本人は危機感が薄い?
この問題は日本でも起きていて、女優の渡辺満里奈さんが今年(2019年)の6月に以下のようなツイートをしています。
今日は娘の9歳の誕生日✨
「生まれたての時の写真をSNSに載せてもいい?」と聞いたら、
「載せてほしくない。自分が大人になって自分(の意思)で載せるならいいけど」(意訳)と娘っこ。
うん。娘はSNSを一度も見たことがないけど、その意思表示とても大切。— 渡辺満里奈 (@marina_w1970) 2019年6月24日
これを受けて、彼女はもうひとつツイートしています。
親バカ全開で生まれたてホヤホヤのかわい子ちゃん(ガッツ系)を見ていただきたかったけどやめときます。載せる時は顔を隠すとしても子どもの許可を得てからで。
— 渡辺満里奈 (@marina_w1970) 2019年6月24日
僕の友人にも可愛い子どもの写真をバンバン毎日10枚以上上げている子もいるけれど、やはり、それが自分自身の承認欲求のためなんじゃないか、っていうのは一度考えたほうがいいのかもしれない。
20代女性の8割が子供の顔をモザイク無しにシェアしている
でもいったい、どれだけの人が子供の写真を、個人特定できうる情報とともにあげているのだろう?
アバストさんは、独自にアンケート調査を実施してくれているんです。
実は、日本人の4人に1人が子供の顔をモザイク無しにシェアしているだそう。更にそれを20代女性に絞ると8割にものぼるという情報にとても驚かされてしまいます。
全世界に公開しているという意識の無さ
また、インスタグラム・フェイスブック・ツイッターなどのSNSには、「公開範囲」という設定があって、どこまでのちかしい人までに情報を絞るかということを決めることができるのだけど、38%もの人が「非公開にしているコンテンツはない」か「非公開がどういう意味なのかわからない」と回答しています。
この辺は、本当に昔のインターネットがアンダーグラウンド的な位置づけだった頃と比べると危機感が希薄になったといえるんじゃないでしょうか。
技術の革新とともに変わるシェアの仕方
顔認識が正確になっている
これは僕の体験談なんですが、最近の技術の進歩でAIがものすごく賢くなっているんですよ。
僕は基本的に写真をGooglePhotoというサービスを利用して整理しているんですけど、その機能の一つに顔で写真を分類してくれるものがあって、驚くことにうちのムスメが生まれた直後〜2歳の現在に至るまでほとんど正確に写真を拾ってきてくれるんです。
生まれた直後なんてお猿さんみたいな顔していたのに、今の成長した顔(改めて見返してもとても同一人物とは思えない)を同じカテゴリに入れてくれるんですよ。とても便利な反面、例えばムスメが中高生になって、自分の顔写真で検索したときに僕のブログにたどり着くかもしれない。
まぁそれだけならいいのだけど、いじめっ子がいじめるときに、相手が子供の頃の恥ずかしい写真を探し当てられる技術がすでにもう現実にあるというのがすごく怖いなと。
実際に写真検索はできるけど、今はまだ幼児の頃の写真まではヒットしない状態だけれど、それは「出来ない」じゃなくて昔は今ほど子供の写真をシェアしていなかったから「過去の写真自体がない」だけかもしれない。
メリットもある
後半はITジャーナリストで、子供のSNS利用について書籍や講演されている、高橋暁子さんのお話を伺うことも出来ました。
その中で、子供の写真や情報をSNSにあげていくメリットもある、という話が。
スライドのように、たしかに子育てって孤独な時間があるよなーと。うちは早いうちから保育園にあずけていたので、保育士さんとかママ友さんとか先輩ママさんとか、いろんな方と関わってこれてたけれど、二人目は障害があるので0才児保育に通えず、奥さんも疲れてるなぁって時期もあったので、「孤独」というのは結構きついなって感じています。
その一方で、
写真に人に知られたくない情報とか、子供が成長したときに恥ずかしがるような写真をあげるのはまた話が違ってくるので、やはり、どこまでOKなのか、よくよく考える必要があると思います。
まとめ
SNSそのものをどう利用するかについて、もちろん素敵な点もたくさんあるんですよね。
励まされたり、相談したり、見ている方も楽しい気分になったりします。でも、それは自分のエゴのためじゃないの?っていうのは考えて見る必要がありそうです。
誰かとのコミュニケーションのためなら、公開範囲の設定は必要だと思うし、顔を隠したり、個人情報が特定されるようなものは移さない、流さないというような気配りも必要。
僕もブログや他のSNSについてはもう一度夫婦で話し合ってみようと思いました。
それでは、あずき (@azucky824 )でしたー。
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