[αź]新人理学療法士日誌「6週間編」

Pt biginner 6w

ども。駆け出し理学療法士のあずき (@azucky824です。

本業の方で時間をとられまくって、なかなかブログの方では活動出来てませんね。前回は4月末の段階での整形外科の理学療法士はどんなことをしてるのか、どんな始まり方をするのか、という所をお話しさせて頂きました。

今回はまたひとつ段階が進んだので改めてここに書いておこうと思います。

仮免許が届きました。

まず一番の変化は、五月のアタマに仮の免許が届いたこと。

仮、というのは本免許が届くのが数ヶ月かかるんですけど、免許が届かないと「理学療法士」としては仕事が出来ないんです。

なので、その前に理学療法士としての免許番号 (登録番号)を希望者は先に貰うことが出来て、それがあれば診療報酬制度でいうところの「単位」というものが治療に応じてとることが出来るようになるわけです。

患者さんを担当し始めました。

上記のように、単位を取れることになったので、特殊な疾患でない、比較的治療が簡単なものについて担当させて頂くこともでてくるようになりました。

ここではもう少し詳しく話をしてみようと思います。

なにが簡単な疾患か?

なにが簡単な疾患か、という話をすれば、シンプルに一言でいうなら「なにをすればいいか明確になっているもの」かなと。

僕が担当させて頂くものでは、「捻挫」「変形性の膝関節症」あたりが多いですね。

どちらも、罹患数はかなり多く、一般的にもよく知られている疾患だと思います。そのため、研究がよく進んでいるので「こういう症状の時はこうしましょう」っていうのが比較的まとまっているんですね。

あとは、筋肉や靭帯に対しての検査が学生レベルでも容易に行いやすいという点もあります。実際に実習でもよく扱われる疾患にもなります。

正しくすばやい評価

治療をしていくにあたって、ぶちあたる壁が「何をどう評価するか」という問題です。

評価、というのは理学療法士が患者さんの状態を捉える、ということで、動作分析や痛みの質、加えて様々な検査で、「どこが良くてどこが悪いのか」という所を精査していきます。

この辺は学生の時の実習でもやるんですが、そのときは検査類だけで時間をもらえます。でも臨床に出たらそうじゃなくて、限られた時間の中で評価→治療である程度の変化や結果を出さないと、継続してきて貰うのが難しくなります。

なので、最小限の評価で最大限の情報収集をしなければなりません。

さらに、そこから情報を整理して一番効果のありそうな治療を選択する…

これが凄く難しく、試行錯誤を繰り返しながら、また文献にあたったりしながら、勉強しているところです。

痛みを見極める

もうひとつ、大きなテーマとなるのが、「痛み」をどうとらえるか、という点です。

その痛みは筋肉由来なのか?骨そのものなのか?それとも精神的なものなのか?そしてそれらの原因はどこにあるのか?

それぞれを、骨の変形や筋・靭帯の断裂による構造的な問題なのか、動かし方などの機能的問題なのかをよくよく見極めなければなりません。

学生時代から思っていたことではありますが、やはり痛みをどうにか出来るっていうのは、患者さんの生活上も重要だし、満足度も凄く高いんですよね。

この辺に関しては筋・靭帯それぞれある程度分離できる検査が色々あって最終的にはテクニックの世界になるので、しっかり練習していこうと思います。

患者教育の重要性について

営業マン出身だからか、臨床に出て一番感じたのは「治して下さい」ってくる方がほとんだということです。

理学療法士は手術ができるわけではないので、様々な手技で関わりはしますが、クリニックだと週に1〜2回程度しか介入できません。

なので、家で、自分でどれくらいできるようになるかっていうのは凄く重要で、どう習慣化してもらうか、どうやりやすい・わかりやすいトレーニングのメニューを組むかというところにとても悩みます。

それと、うちは予約制でリハビリをやってるんですが、時間に遅刻してくる人もいます。仕事でこれませんとか、家での用事があるので休みますとかっていうことが割りとあります。

これって、治すために、自分自身の為にやっているという意識が上手くすりこめてないのかな?と元営業マンの僕は思うんです。営業時代はよく「優先度を上げさせろ」という言葉を先輩から言われていました。

相手の中で、自分のことを、自分の提供するもののことをもっと優先してもらわないといけない。

そのために、治療の質も高めなくてはいけないし、効果とか通う必要性とかをきちんと理解してもらわないといけない。

そのあたり、きちんと患者さんに対して動機づけをしてあげられる理学療法士になりたいなと思っています。

日々降り積もる課題、終わらない疑問地獄

さて、そんなこんなでようやく患者さんにしっかりと関わることが出来るようになった期間でした。

それは嬉しい反面、やはり責任も伴うのでわからないことはとことん調べなくてはなりません。

本当に毎日毎日、調べること、勉強すること、考える事が山のように
ありますし、どんどん積もっていきます。

先輩理学療法士に相談したり、文献をあたったり、実際に自分の身体で実践・実験してみたり、理学療法士の仕事はかなりハードだなと感じます。

まだまだ全然未熟なので、知らないこともわからないこともたくさんあって、でもやりがいを感じてはいるし、こんな僕の治療でも効果がハマれば凄く凄く喜んで下さる患者さんもいるので、今は体調を崩さないギリギリまでは自分を追い込みつつ頑張っていこうと思っています。

あとがき

前回から今回まで、3週間あいてしまいましたが、とても色々と進んだ日々でした。

少しずつではありますが、分かることも増えてきたし、力がついてきている感はとてもあります。もちろん、まだまだなのは間違いないのだけれど・・・

とにもかくにも、僕は一歩一歩しっかりと進んでいます。ブログの方にももう少し注力できるようにタスク管理とか工夫はしていこうと思っていますので、今後共よろしくお願いいたします。

それでは、あずき (@azucky824でしたー。

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この記事を書いた人

azucky824

1987年生まれ ゆとり第一世代。実家は千葉で代々漁師の家系。
大学で上京し、住宅営業マンを経て現在は理学療法士を目指して専門学校生。
好きなものを語る場としてこのブログを管理・運営してます。