ども。理学療法士目指して専門学校の夜間部に通っています。あずき (@azucky824 )です。
皆様、年末年始はいかがおすごしだったでしょうか?僕はといえば臨床実習が終わってから年始にあった卒業試験のための勉強にいそしんでいました。
さて、そんなわけで、その卒業試験も問題なく通過できたので先日、きちんと「卒業規定単位」を全てとりきって、卒業が確定した、という通知が来ました。
試験の点数は自己採点では問題なかったもののとてもほっとしています。それと同時に、昨年の実習を色んな事情で落として留年したことや、それ以前までにあった学校側とのトラブルの数々・・・とてつもなくストレスに感じていたものから解放される、ということに心からうれしく思っています。
今日は、その辺も踏まえて、今までの経験から今後学生になる、もしくはなっている方々へのアドバイスや今後のやっていくことの整理なんかも一度書いておきたいと思っています。
よろしければお付き合い下さい。
専門学校のレベルは千差万別
まず何から話そうか、というとまっさきに思うのは学校への不満です。
言ってしまえば1〜10まで全て不満になってしまうので、ある程度重要なところだけに絞っていこうと思いますが、専門学校のレベルというのはその学校によってかなり差がある、ということは間違いなく言えることだと感じました。
学校へ通う前は、専門学校ってどうせ資格を取るためのところだし、学習内容も大きな差はないだろうと思っていました。なので僕は立地条件や機材のレベルなど、環境的な条件だけで今の学校を選びました。
入ってみて感じたのは、運営体制のゆるさと学校の先生の人間としての質の悪さです。
僕は社会人学生として、実際に現場で働きながら資格取得のために夜間の学校へ通っていたので、すでに有資格者の方々や、他の学校の生徒(実習生)との関わりもありました。
そこで話していると、「◯◯先生に教わった」というフレーズが結構出てきます。著名なお医者さんや理学療法士さんが引退されて教鞭をとっているケースも多く、「誰に学んだか」というのも業界的にはおおきなアドバンテージだと感じます。それに対して僕の学校の先生には著明な先生はいらっしゃらないですし、授業のうちことあるごとに「オレは臨床(現場)ではすごかった」という物凄く小物感のある話をされる方が多い。
事務的なレベルも非常識といっても過言ではないくらい崩壊していて、このブログでは何度も書いていますが、次の日の授業の科目が決まっていなかったり、授業の日数が全て終わった後に「こないだまでの授業は〇〇って単位になったから」と言われ、出席に必要な数が大きく変わることもあったし、授業で使う教室がとれていない、夏休みがいつまでなのかが夏休み入る日にも分からない、学年があがって最初の教室の案内がないなどなど・・・
本当に事務方の人仕事してんのかな?ってくらい社会人経験者からするとわけわからないことが日常茶飯事でした。
実習の時期は学校の評判で決まる
今回実習が終わったのは12月末でしたが、ほとんどの他の学校では8月いっぱいくらいで終わるのが普通です。
それがなぜできないのかというと、大きく違うのがコネ。
ちょっと聞こえの悪い言い方をしましたが、学校の顔の広さが重要なのだ、ということです。例えば病院の付属の学校。歴史のある学校なら卒業生が働いている(しかも決断できる立場)とか、働いている先生の後輩とか、そういったコネがあるのですが、僕のかよっていた学校では歴史も浅いし、先生のコネも非常に少ない、その上、その前の年まで受け入れてくれてた学校から断られるくらい評判の悪い生徒がいたりもします。
なので、今後学校に行きたいと考えている方はある程度実績のあるところに入ったほうが後々とても楽になってくると思います。
あとは国家試験を残すのみ!
さて、今回こうして卒業が確定したので、2月末にある国家試験の受験資格を手に入れた、という形になります。
卒業が出来ても、資格がとれなければせっかくの内定先にも失礼ですし、一年に一回しかチャンスがないのでしっかり頑張っていこうと思います。
国家試験がどんなものなのかについては、学生やその親御さん向けに解説記事を書こうとは思っていますが、勉強するべき範囲はとても広いです。
今までの実習では骨や筋肉の障害である整形外科分野についてのものばかりだったのと、内定先も整形外科のクリニックなので、僕はかなり知識に偏りがあり、得意分野・苦手分野の差がとても激しいのが現状です。
勉強の方針としては、おおまかに暗記分野と理解分野に分け、とにかく量をこなすのをベースラインとしてやっていこうと思っています。
まぁしっかり合格したら勉強法についてもネタにしようとは思っていますが、現在のところどうやっているかというのも一度書いておこうと思います。
僕が選んだ参考書
暗記分野
まずは参考書ですが、暗記分野は絵がわかりやすいこと、PDFとして取り込んでドリル化しやすいことを念頭において「基礎固め ヒント式トレーニング」というものを使うことにしました。
ここでの暗記分野というのは、主に解剖学で各骨などの組織の名称や役割など、今後勉強するべきものの共通言語ともいうべきものです。
問題の意味がわからなければ解けないですからね。
これの良いところは、あまり分厚くない中で、基礎的な知識が体系的にまとまっているというところ。
そもそもこの本自体が赤シートで隠すと穴埋め形式になっているので手軽に読めるということ。
国家試験の問題も少し入っているので、勉強のとっかかりにはいいです。
理解分野
さて、次に理解分野ですが、これは基礎的なところから少し発展して、流れを理解したり、そもそも国家試験自体の形式になれるということが目的です。
そこで、大きな流れとして「国家試験の過去問をひたすら解く」+「選択肢の◯☓の理由を理解する」という方針で進めています。
そのために先日国家試験10年分のダウンロード先をまとめました。
[αź]理学療法士の国家試験の過去問は厚生労働省HPにあるよ!めっちゃ分かりにくいのでリンクまとめてみた。 | あずきろく
国家試験の過去問は本でも売ってますが、厚生労働省のHPから無料でダウンロード出来ます。ただ、異常に探しにくいので、10年分のリンクをまとめてみました。
一応過去問は、それをまとめた冊子もあるんですが、無料でダウンロードできるものに対してわざわざ買う必要性は感じませんでした。
ただ、過去問自体の解説は欲しいので、僕は「QB(クエスチョンバンク)」というおそらく理学療法士業界で一番有名な参考書も購入しています。
この本は2冊で凄く分厚いので持ち歩くのが大変ですが、国家試験問題も解説がありますし、なにより分野別に勉強出来るというのは苦手分野がはっきりしている僕のような人にはうってつけかと。
データ化してツール化する
さて、僕はパソコンによる情報処理が得意、というか自分なりに武器にしているものの1つなので、今回のこういった勉強自体も極力パソコンのちからで効率的にすすめたいと思っています。
継続は力なり、という言葉もありますが、反復し続けることが勉強においてないより大事だと考えているので、どうやって、「より楽に」反復できるかという点を考えつつツールをいくつか作りました。
まず暗記領域についてですが、ヒント式トレーニングの2冊をPDFに取り込んで、主に解剖学的な分野の図をExcelで穴埋めドリルにしています。
僕は一問一答はやっていてもあまり苦にならないタイプなので、答えを入力するとその場で合っていればセルが青色、間違っていれば赤色に変化するようにしています。とりあえずこれを「骨」「関節(靭帯や結合方式など)」「筋」「神経系」「特殊感覚器(眼球や耳など)」といった内容でそれぞれファイルを作りました。
これをやりつつ、国家試験問題を解くのですが、QBだと国家試験の解説もそうですが、それぞれの問題がどの分野(解剖学なのか生理学なのかなど)なのかが乗っているので、苦手分野を見つけやすいよう、答えを入力するExcelのシートも作成。
このシートに答えを入力していくと右の表にどの分野がどのくらい正答率があるのかが出てきます。
ここで分かった苦手分野をひたすらQBを使って解く、というのがベースの勉強です。
ちなみに僕は現在の所、「補装具療法」「小児疾患」「中枢神経疾患」といった、一般の整形外科から離れた分野がかなり点数を落としている要因です。
あと「内科学」も内容が多くて中々点数が上がってこないと嘆いています。
こうして苦手なところは時間の許す限りガンガン攻めていって、全体を広く勉強するために過去問も同時に過去へ過去へと進めていっています。
暗記用のドリルについては書籍から図をひっぱってきているので、配布するわけには行きませんが、国家試験の過去問用のシートは(ここ)からダウンロード出来るようにしておきます。
詳しい使い方を解説している時間は残念ながらありませんので、自己責任で使って下さい。色々と機能を詰め込んでいるのでいじってみて下さい。
あとがき
本当に卒業が決まったことは嬉しいです。
気を抜かないように、しっかりと勉強していきたいと思います。勉強しながら作ったツールについては、合格出来たら、権利関係に問題がないものは公開していきたいと思っているので3年生以下の学生さんは3月くらいにのぞいてみてください。
それでは、あずき (@azucky824 )でしたー。